生理調整
生理調整とは?
生理調整とは、ホルモン剤(ピル)を用いて生理の日にちをずらすことをいいます。
例えば、修学旅行等の学校行事や入試などの試験、他にも旅行・スポーツ・結婚式など、どうしても生理を避けたいという時があると思います。予定と重ならないようピルを服用し生理を移動させることができますよ!!
生理調整をするには、以下のふたつの方法があります。
①イベントの前に生理が終わるように、予定より生理を早める方法 →イベント中ピルを飲まなくて良いのでおすすめです
②イベントが終わってから生理が来るように、生理を遅らせる方法
早くから予定がわかっている場合は、早めにご来院いただくことをおすすめします。
使用するピルについて
一般的に、中用量ピル(プラノバール)を使用します。プラノバールはホルモン量が多いため、頭痛や吐き気などの副作用が出ることがあります。中用量ピルの代わりに、低用量ピルを使用することで、副作用を軽減することも可能です。
使用するピルの種類は、生理を早めるか遅らせるかによって、また年齢、持病などのからだの状態によって異なります。 (※40歳以上の方は血栓のリスクがあるためプラノバールは禁忌です)
来院されるタイミングによっては希望のピルをお出しできない場合がございます。1ヶ月以上前に来院されますとご案内の幅が広がります。ご予定が分かりし次第ご相談にいらして下さい。
生理を早める方法
生理を予定日より早めたい場合は、早めたい生理のひとつ前の生理が始まって3日目からピルを飲み始めます。
その後、本来の生理予定日(イベントの日)の10日くらい前まで1日1錠ピルを飲み続けます。飲み終えてから2~3日でいつもより少ない量の生理がきます。この次の生理は、本来通りの時期にきます。
この方法では、早めにピルを服用しコントロールしますので、生理を避けたいイベント期間中にピルを飲む必要がなくなります。
ずらしたい生理のひとつ前の生理開始日辺りにご来院ください。
※この方法には低用量ピルを使用することが可能です。通常使用する中容量ピルに比べてホルモン量が少ない為、服用期間の吐き気や頭痛などの副作用が出にくいのでお勧めしています。
生理を遅らせる方法
生理を予定日より遅らせたい場合は、生理が来そうな日のおよそ5日前から中用量ピルを飲み始めます。中用量ピルを飲んでいる間は、生理は起こりません。生理を避けたい日まで1日1錠飲み続けます。ピルを飲むのをやめると、2~3日で生理(消退出血)がみられます。
中用量ピルで生理を遅らせることができるのは、最大でも本来の生理予定日の7~10日後くらいまでです。それ以上飲み続けても、数日で生理がきます。
生理日をコントロールしても、そのあとの生理周期まで狂ってしまうものではありません。変更した生理日から1か月後に生理が来ますのでご安心ください。
生理を遅らせる場合、イベント中はピルを内服し続ける必要があります。遅くとも生理予定日の1週間前には受診するようにしましょう。
この方法では、正しく服用すればほぼ確実に生理をずらすことができます。急に予定が決まった場合は対応可能です。しかし、イベント中に中用量ピルを内服するため、頭痛や吐き気などの副作用がイベント中に起きてしまう可能性があります。
そもそも生理を来させない方法
普段からミレーナ(避妊リング)の挿入や、黄体ホルモン製剤(ジエノゲストなど)の内服をすることで、生理を来させないようにする方法もあります。また、普段から低用量ピル(一相性)を内服していれば、生理調整は自分で容易にできるようになり、イベントの度に受診して生理調整をしなくても済むようになります。
詳しくは、医師にご相談下さい。
料金について
自費で低用量ピルを処方された場合、以下の料金です。
※子宮・卵巣に病気が隠れていないか事前に確認させていただいてから処方致します、診察代で別途4,000円程度かかります。
ファボワール | 1,870円 |
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マーベロン | 1,980円 |