避妊

避妊とは?

避妊とは、望まない妊娠を防ぐための様々な方法のことです。避妊は、自分のからだと将来を考えるうえで大切な選択です。当院では、女性一人ひとりのライフスタイルや健康状態に合わせた避妊方法をご提案しています。「まだよくわからない」「どの方法が合っているか知りたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

主な避妊方法

避妊の方法は多岐に渡り、それぞれに効果やリスク、メリット・デメリットがあります。主な避妊方法には、以下のものがあります。

◆低用量ピル(経口避妊薬)

・毎日1錠服用することで、排卵を抑え、妊娠を防ぎます。
・避妊効果は非常に高く、正しく服用すればほぼ100%に近い効果が期待できます。
・生理痛の軽減や月経周期の安定などのメリットもあります。

◆緊急避妊ピル(アフターピル)

・避妊に失敗した場合や、避妊しなかった場合に、72時間以内の服用で妊娠を防ぐお薬です。
・なるべく早めの受診をおすすめします。

◆ミレーナ(IUD)

・子宮内に小さな器具を挿入することで、受精卵の着床を防ぎます。
・長期間(数年)避妊効果が得られます。

◆その他の方法

コンドーム:性感染症の予防にも有効

膣外射精法:射精直前にペニスを膣から抜く方法

基礎体温:排卵時期を知って避妊を行う方法

不妊手術:卵管結紮手術を行い、永久的に避妊する方法 

避妊方法を選ぶ際の注意点

それぞれの避妊方法には、メリット・デメリットがあります。ライフスタイル、ライフステージ、健康状態、年齢などを考慮し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。当院では、医師がご希望を伺い、最適な方法をご提案します。

低用量ピル

低用量ピルは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と、卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類の女性ホルモンを合わせてできた製剤です。(※2025年7/1~エストロゲンを含まないミニピルも発売されました)正しく服用することで、卵胞の発育や排卵を促すホルモンの分泌が低下し、①排卵を抑えることで妊娠を防ぐ効果を発揮します。また、子宮内膜が厚くなるのを抑えて②受精卵の着床を防いだり、子宮頚管の粘液の粘調度を高めることで③精子が子宮内に入りにくくなる働きがあると考えられています。このように、妊娠を阻止する多様な作用によって避妊効果を発揮します。

避妊の効果は99%あり、他の避妊方法よりも避妊効果が高いうえに、生理痛や月経前症候群(PMS)も改善します。ピルに含まれるホルモンの種類や量によって、さまざまな種類があります。

当院では、ファボワール、マーベロン、スリンダ、トリキュラーの取扱いがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。

ファボワール

マーベロンのジェネリック
【メリット・効果】
・避妊
・ニキビや肌荒れの改善
・生理周期のコントロールがしやすい
・マーベロンより安価
詳細はこちら

【デメリット・副作用】
・血栓症のリスク
・飲み始めの嘔気・頭痛・胸の張り・不正出血など

マーベロン

・メリット・デメリットはファボワール参照
・ファボワールより高価

スリンダ

2025年7月1日~取扱い開始
【メリット・効果】
・避妊
・血栓のリスクがない
・喫煙者、40歳以降、肥満、脂質異常症など血栓リスクのある女性にも処方可能

【デメリット・副作用】
・不正出血が起こりやすい
・お値段が高め

トリキュラー

【メリット・効果】
・3段階にホルモン量が変化するタイプで、より自然なホルモンバランスに近いとされている
・安価である

【デメリット・副作用】
・アンドロゲン(男性ホルモンの1種)を活性する働きが強く、ニキビ、多毛、体重増加を引き起こしやすい



当院で一番多く処方しているのはファボワールです。ファボワールは3シート連続で飲むことをオススメしています。理由は次のようなメリットがあるからです。

■毎月来る、痛くてつらい生理を年5回程度まで減らせる
■その後に来る生理も軽い。
■いつでも、好きなときに生理を起こすことができる。
■ホルモン変動が無いのでニキビや肌荒れ、PMSにも良い。
■排卵の無駄使いが無くなり、将来妊娠しやすくなる。
■癌の発生を抑制する。
※低容量ピルの使用者の発がんデータが発表されました。なんと乳がんも減ります。それどころかホルモンと関係ない部位のがん発生率も減ります。現在も乳がんが増えると思っている方がドクターも含めて多いですが、ピルのがん抑制が常識になってきました。

低用量ピル(主にファボワール)に関する情報は、▶低用量ピル詳細ページをご覧ください。

当院では、ニキビや生理痛の方にもピルの服用をお奨めしています(朝日新聞にも推奨文が掲載されました)。一流のモデルさんやスポーツ選手のなかには既にピルを服用している方も多いです。生理に支配される人生は終わり、生理はコントロール出来る時代に入りました。正しいピルの知識を身につけ、女性の人生が生まれ変わります。

料金

ピルのご購入は、土曜午後・日・祝日も可能です※要予約

ファボワール28 1,870円
マーベロン28 1,980円
スリンダ28 2,420円
ラベルフィーユ28 1,320円

緊急避妊薬(アフターピル)

『避妊に失敗してしまった」「コンドームが破れてしまった」「避妊せずに性行為してしまった」「性被害にあってしまった」―そんなときのための選択肢が、緊急避妊薬(アフターピル)です。

緊急避妊薬は、望まない妊娠を防ぐために、性行為後72時間以内に緊急的に服用する避妊薬です。排卵を遅らせたり、受精や着床を防いだりすることで、妊娠の可能性を低下させます。できるだけ早い時期(できれば24時間以内)に服用することによって、避妊効果が高まります。48時間以内なら妊娠する確率は、0~2%だとされています。時間が経つほど避妊効果は低下するため、できるだけ早く受診されることをおすすめします。

当院で取扱いのあるアフターピルは、以下の2種類です。

 薬剤名ノルレボ錠1.5㎎

プラノバール配合錠
(ヤッペ法)

成分

ノルレボゲストレル

エチニルエストラジオール
ノルゲストレル

 飲み方

性交後72時間以内に
1錠内服
1回内服

性交後72時間以内に2錠
その12時間後に2錠内服
2回内服

 効果

(非妊娠率)

99.3% 96.8%

 副作用

吐き気 2.3%
嘔吐 0.2%
頭痛 1.38%

吐き気 50.5%
嘔吐 18.8%
頭痛 20.0%

厚労省の認可

厚生労働省が承認 未承認

料金

7,700円 保険適応

 

ほとんどの方が、副作用が少なく、1回飲むだけでよいので、ノルレボを選択されます。「ヤッペ法」と呼ばれる方法も以前は使われていましたが、ノルレボと比較して安価である一方で、効果が劣り、吐き気などの副作用も出やすいことから、今ではほとんど使われていません。

緊急避妊薬は、常用する避妊法ではありません。当院では、普段から低用量ピルを内服することをおすすめしています。
▶低用量ピルの詳細ページ

Q

薬を飲んだ後の生理はいつ?

A

月経周期のいつ服用したかにより出血の時期は異なります。通常7-14日に起こりますが、人によって、異なります。内服後2週間たっても生理が来なかったり、いつもの生理より出血が少ない場合には、念のため妊娠検査を行ってください。

ミレーナ

ミレーナとは?

ミレーナ®とは、子宮内に挿入して使用する黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を持続的に放出する小さな器具(子宮内システム、IUS)です。避妊を目的とした使用のほか、過多月経や、月経痛の治療としても広く使用されています。

主な効果

・避妊(約5年間有効)

・月経量の軽減・月経痛の緩和

避妊Q&A

Q

膣外射精も避妊になる?

A

膣外射精は、射精直前に男性器を膣から抜いて射精する方法です。射精前に出てくる透明な液体にも精子が含まれるので、避妊にはなりません。

Q

安全日・生理中なら妊娠しない?

A

排卵のタイミングを正確に把握することは難しく、射精された精子は子宮の中で3~5日(2週間というデータもあります)程生き残ることもあります。膣からの出血が、月経ではなく、排卵出血という場合もあることから、いつでも妊娠の可能性はあると考えた方が良いでしょう。

 

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