子宮頸がんワクチン (HPVワクチン)
子宮頸がんとは?
子宮頸がんとは、子宮の入り口にできる「がん」のことです。主にヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。HPVは性交症での感染がほとんどで、性交渉の経験がある女性なら誰でも感染する可能性があります。
子宮頸がんにかかる女性の約16%が20~30代です。発症年齢のピークは女性の出産年齢と重なります。日本では毎年約10,000人の女性が新たに子宮頸がんと診断され、年間約3,000人の女性が子宮頸がんで命を落としています。
子宮頸がんワクチンとは
子宮頸がんワクチンとは?
子宮頸がんワクチンは、子宮頚がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。子宮頸がんの95%以上は、HPVが原因であることがわかっています。HPVが長期に渡り感染することでがんになると考えられています。HPVは性行為を介して感染することが知られています。子宮頸がんの予防法としては、HPVワクチンを接種することに加え、子宮頸がん検査を定期的(1年に1回)に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)や、ごく早期のがんを発見することができます。
公費HPVワクチン接種について
HPVワクチンは、小学校6年生から高校1年生の女子を対象にした定期接種です。
なお、平成9年度生まれから平成18年度生まれまでの女性で、小学校6年生から高校1年生の頃にHPVワクチンの定期摂取の機会を逃した方を対象にキャッチアップ接種としてあらためて接種の機会を設けております。キャッチアップ接種は、2025年3月31日までで終了します。それまでに3回の接種を済ませるためには、2024年11月までに1回目の接種を行う必要があります。接種がお済みでない方は、お急ぎください。詳細は下記ホームページからご確認ください。
自費HPVワクチン接種について
公費の予防接種のタイミングを逃した方は、自費で接種することが可能です。ワクチンは2種類あり、ガーダシル(4価)か、シルガード9(9価)から選べます。
また、ガーダシル(4価)は、男性でも接種することが可能です。男性がワクチンを接種することで、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。詳しくは医師にご相談ください。
自費子宮頸がんワクチン料金
子宮頸がんワクチンは、3回で接種完了となります。1回につき、下記の料金で接種できます。
ガーダシル(4価) | 16,500円 |
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シルガード9(9価) | 28,000円 |
ワクチン接種の流れ
1.ワクチン接種の予約
ワクチンは予約制です。お電話でご予約可能です。
※接種後、待合室で30分待機時間がありますので、お時間に余裕を持ってご予約ください。
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2.受付
ご予約の日時に来院ください。予診票を受け取ったら、注意事項をよく読んで予診票を記入してください。その後、診察室にお呼びします。待合でおま待ちください。
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3.ワクチン接種
診察室で、医師の問診が行われます。接種可能であれば、ワクチン接種になります。接種する部位を消毒し、筋肉注射をします。利き手と反対の二の腕を出してください。注射が苦手な方は、横になった状態で接種することも可能です。遠慮なくお申し付けください。次回の接種日の確認も行います。
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4.ワクチン接種が済んだら
30分ほど院内で安静にします。体調に変化がある場合は、お知らせください。30後、体調に変化がなければ、帰宅していただきます。